乗ってきました!SL人吉 その3

SL人吉の車窓から見る景色

球磨川第一橋梁を渡るSL人吉 さて、平野を走っていたSL人吉は、八代を過ぎると、日本三大急流のひとつに数えられる球磨川に沿って走りはじめます。車窓からの風景もぐっと変わって、通称「川線」と呼ばれるにふさわしい風景に。しばらく緑の山々の間を悠々と流れる球磨川を眺めていると、最初のポイント、球磨川第一橋梁にさしかかります。緑の風景の中に浮かび上がる赤いトラスが目印のこの鉄橋は、明治41年のなんとニューヨーク生まれ。また、球磨川の流れに逆らわないように斜めに川を渡っており、橋脚にも60度の斜角がついた珍しい造りなのだとか。これは「トランケート式」と呼ばれる方式で、当時は各地で採用されていたそうですが、今では、この橋と球磨川第二橋梁の二つしか残っていない貴重なものです。橋を渡る瞬間は左右に球磨川を見渡すことができるので、ダイナミックな風景を楽しむことができました!

白石駅とSL人吉がマッチして
タイムスリップしたような風景
ほどなくして停車するのは、明治時代の肥薩線開業当時の趣を残す木造駅舎、白石駅(しろいしえき)。この駅では8分間停車するため、ゆっくりと駅舎を見学することができます。この駅舎は明治41年6月1日生まれ、2012年現在で104歳。壁や柱の色があせてなお堂々と佇む姿に、古いものを大切に使い続ける人々の思いが込められているようで、じ~んとしてしまいました。感慨深く浸っていると、ほとんどの乗客の方が降りられて、記念撮影会が始まっている…!鄙びた山村の風景に溶け込んだ木造駅舎とSL人吉…確かにこれはカメラ女子(!?)の腕がなります!私も夢中になって写真を撮っちゃいました d(⌒o⌒)b