乗ってきました!SL人吉 その2

シックで優雅、遊び心も満載な客車内

一号車 ショーケースの中のミニSL さて、出発してからゆっくり客車内を見回すと、その優雅なこと!いたるところに木が使われて温もりがあり、シートのシックな色合いとも調和して、レトロで優雅な雰囲気が漂っています。窓枠と窓枠の間には、往年のSLの写真やひと昔前の人吉の街並みなどのモノクロ写真が飾ってあり、それを懐かしそうに眺める乗客の姿も。その他、SLの模型が飾ってあるSLミュージアムや、SL文庫など、一風変わったインテリアが楽しいSLの旅を演出してくれています。

一号車の展望ラウンジ また、この客車の一番のウリは、なんと言ってもガラス張りの「展望ラウンジ」。1号車と3号車にあり、広々とした窓から移りゆく風景を眺めることができる贅沢な空間です。展望ラウンジのベンチタイプの椅子は乗客の誰もが自由に座ることができるので、ダイナミックなパノラマビューをしばし楽しみました。また、この展望ラウンジで特に気に入ったのは、先頭(最後尾)に備え付けてある小さなお子様用の椅子。ちゃんと低い位置に金ピカの手すりもあり、ちびっこ鉄道ファンも存分にSLの旅が楽しめるようになっています。この日も、小さい男の子がその椅子に陣取って動かない様子がなんとも微笑ましく印象的でした。
このように、細部にわたりゆきとどいたインテリアデザインや遊び心満載の演出・工夫は、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏の手によるもの。一瞬にしてSLの旅の世界に引き込むのは、まさに水戸岡マジックですね。