「SLあそBOY」から「あそぼーい!」へ

幾度も生まれ変わった観光列車

「SLあそBOY」の名前を受け継いだ「あそぼーい!」「SLあそBOY」の名前を受け継いだ「あそぼーい!」 かつて、豊肥本線を走っていた観光列車と言えばもちろん「SLあそBOY」。阿蘇の雄大な景色の中を黒い煙を吐きながら力強く走る姿は、多くのファンを魅了しました。また、「阿蘇の大地がアメリカの西部劇に出てくる風景と似ている」ということで、内装はウエスタン調、客室乗務員も車掌さんもカウボーイの格好をしており、こういった遊び心のある演出は、当時は珍しかったんじゃないでしょうか。
しかし、JRの現役車輌の中では最高齢だったため、老朽化により「SLあそBOY」は2005年に引退。 その後、観光列車「あそ1962」が跡を継ぎますが、2010年にこちらも廃止。そして今回の特急「あそぼーい!」が満を持して誕生したのです。
また「あそぼーい」は、熊本の方言で「あそぼうよ!」を意味し、今回のコンセプトにもぴったりなことから、SL時代の名称をそのまま受け継ぎました。
※ちなみに、「SLあそBOY」の車両は再び復活し、「SL人吉」として現在もJR肥薩線を元気に運行中♪
詳しくはこちらをご覧ください。

特急「あそぼーい!」で熊本から阿蘇へ 1

さぁ、いよいよ乗車です♪

熊本駅でくまモンに遭遇!
熊本駅でくまモンに遭遇!
特急「あそぼーい!」の運行区間はJR豊肥線の熊本―宮地間。
今回は、熊本駅10:26発に乗車することにしました。
熊本駅へ到着し、さっそくホームを目指すと、あれ?30分以上も前なのに人だかりが…。なんだろう?と思いながら進んでいくと、「くまモンがいますよ♪」と教えてくれたのは駅員さん。そう、「くまモン」が9:44発の「SL人吉」を丁度お見送りに来ていたのでした(ラッキー!)。実は、その時が私の初・生くまモン!ちょっと嬉しかったです…。

白いボディに映えるくろちゃん白いボディに映えるくろちゃんそうこうしているウチに、ホームへすべるように入ってきた特急「あそぼーい!」。改造元の車両は「オランダ村特急」から改造遍歴を繰り返してきたキハ183系1000番台気動車で、この「あそぼーい!」で、実に5回目の改造なのだそうです。
それにもかかわらず、真っ白なボディはまばゆいばかりで、そこかしこにあしらわれたキャラクター「くろちゃん」が愛嬌たっぷり。 まるで遊園地のような電車というコンセプトの「あそぼーい!」だけあって、ホームは親子連れでいっぱい。子ども達は目をきらきらさせながら、列車を眺めたり、写真に納まっていました。