特急「あそぼーい!」で熊本から阿蘇へ 2

楽しむというより、興奮気味?の子供たち

パノラマシートからの景色
パノラマシートからの景色
さぁ、さっそく乗車して車内探検をしてみましょう。
まずは1号車。「あそぼーい!」は4両編成になっていて、1号車と4号車の先頭はパノラマシートになっています。進行方向全面の大きな窓から、阿蘇の雄大な風景を眺めることができるんですね!
しかし!そこで、「あれ?列車の先頭にあるはずの運転席がないっ!」と気づきました。どうやって運転するの~?と不安になって、とうとう車掌さんに疑問をぶつけてみました!

阿蘇の雄大な風景
阿蘇の雄大な風景
すると「大丈夫ですよ。実はあそこには階段があって、運転席は2階にあるんです。」と丁寧に教えていただきました。
なるほど~。もう一度、車外に出て確認してみると、本当だ!先頭よりやや後方に、ぽこっと突き出した小さな運転席がちゃんとあるではないですか。大きい窓やくろちゃんにばかり気を取られていて、外観を見た時は、まったく2階の運転席には気づいていなかったんですね~。(皆さんもどうぞ、一度ご確認あれ!)
ちなみにこの眺めのよいパノラマシートは、一般の座席より200円アップで指定することができます。

白いくろちゃんシート
白いくろちゃんシート
さて、お次はお待ちかねの3号車。
とにかく、壁も白、座席も白だから、その明るいこと。この白いシートこそが「あそぼーい!」の最大の特徴といっても過言ではない「白いくろちゃんシート」です。列車の進行方向にかかわらず、子供が窓際になるようになっている世界初の親子シートなんですよ。通常は、進行方向が変わるとシートを回転させるのですが、回転させると子供の席が通路側になってしまう。なんとか回転させないでシートを転換させることはできないかと、「あそぼーい!」のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏がもっとも頭をひねった部分だとか。この様子はNHKでも放送されたのでご存知の方もいらっしゃるんではないでしょうか。水戸岡氏の斬新なアイディアで実現した親子シートは必見です。
また、子供が景色を見やすいように、車輌の床そのものを高くしているのも特徴です。

101匹のくろちゃん
車内に隠れた101匹のくろちゃんを探してみよう!
木のプールで楽しそうに遊ぶ子供たち
木のプールで楽しそうに遊ぶ子供たち
さらに面白いのは、同じく3号車にある「くろクラブ」というエリア。
まさに子供のためのスペースで、木のボールプールがあったり絵本コーナーがあったり、落ち着ける和室があったりと、本当に遊び心満載です。「白いくろちゃんシート」はもちろん通常の座席に200円アップで指定することができますが、せっかく購入しても、子供は「くろクラブ」に遊びに行ってしまうので、ほとんど座らなかったというケースも多いのだとか^^; でも、くろクラブ専属の客室乗務員の方もいらっしゃって、絵本を読んでくれたり遊んでくれたりとまさに至れり尽くせりなので親御さんも安心して遊ばせることができます。

かわいい雰囲気の「くろカフェ
かわいい雰囲気の「くろカフェ」
また、3号車には「くろカフェ」も設置されており、オリジナルグッズなどのお土産品や飲み物、食べ物を購入することができます。
カフェの前にはこれまた可愛らしい白いソファが!買ったものをここで食べることもできるんですよ。
そしてちょっと感動したのがベビーサークル。赤ちゃんを抱っこっしながらのお買い物って実は大変なんですよね。でもこんなベビーサークルがあれば、赤ちゃんを少しの間だけ下ろすことができ、ママもゆっくりお買い物ができます。本当に利用者のことを考えられて設計されてるんだなぁと感心しました。

こどもぷりんと大人プリン
こどもぷりんと大人プリン
さて、くろカフェでは「あそぼーい!」のみの限定販売の「こどもぷりん」と「大人プリン」(各320円)を購入。このプリンは南阿蘇でも人気のプリン屋さんのものでジャージー牛乳100%。まろやかでコクがありとっても美味しかったです。特に一番人気の「大人プリン」は、ラム酒がきいていて香り豊か。甘さもちょうどいい塩梅でまさに大人向けのプリンでした。