ホームのいさぶろう「いさぶろう・しんぺい号」 「いさぶろう・しんぺい号」は、熊本県人吉と鹿児島県吉松間の山線を走る観光列車。 山線は、通称「矢岳越え」と呼ばれる標高差430.3mの急勾配を越えるために、国内でも珍しい2ヶ所のスイッチバックと半径300mのループ線、トンネル、と当時の最高の鉄道技術を集めてつくられました。また、霧島連山や桜島を望む「日本三大車窓」のパノラマを大きな窓から楽しめるのも特徴。 古き良き時代を彷彿とさせる温かな雰囲気が漂う古代うるし色のボディに金のエンブレムの列車にのって、絶景とどこか懐かしい駅舎を訪ねる旅に出かけませんか? 。

いさぶろう・しんぺい号 動画編

「いさぶろう・しんぺい号ローカル列車の魅力!」はこちら(5分19秒)

スイッチバックや沿線の魅力あふれるローカル線ならではの列車の旅をお楽しみください。

停車駅と運行状況

「いさぶろう・しんぺい号」は、肥薩線の人吉―吉松間を運行。1日2往復で、毎日運転。

いさぶろう停車駅

詳しい運行状況はこちらでお確かめください。
JR九州 いさぶろう・しんぺい号運行状況

名前の由来

熊本駅ホームで記念撮影桜の名所でもある大畑駅 「いさぶろう・しんぺい号」は、吉松行きを「いさぶろう号」、人吉行きを「しんぺい号」と呼びますが、実は、これは明治時代の鉄道の偉人にちなんだネーミング。 肥薩線の人吉~吉松間は険しい山間地にあり、天下の難所と言われたところ。そこに鉄道を敷くわけですから、明治初期、国家の威信をかけて鉄道技術の粋を集めた工事が行われました。
そこで、当時の責任者だった逓信大臣の山縣(やまがた)伊三郎から「いさぶろう」、鉄道院総裁であった後藤新平から「しんぺい」と、二人の名を取り、鉄道の歴史と誇りを体感する観光列車の名にしたというわけです。 また、肥薩線で最も長い矢岳第一トンネルには、矢岳方入口に山縣氏の「天険若夷(てんけんじゃくい)」、吉松方に後藤氏の「引重致遠(いんじゅうちえん)」と書かれた扁額が残ることにもちなんでいます。
「天険若夷 引重致遠」とは、「天下の難所を(トンネルによって)平地であるかのようにしたおかげで、重い貨物を遠くへ運ぶことができる」という意味なのだそう。
人々の生活を豊にするために尽力をつくした偉人の名前が、その恩恵を忘れないよう今は観光列車の名前になっているんですね♪